転職したいけど、年収以外になにを気をつけたら良い？
福利厚生はどんなものがあるといい？
薬剤師として転職を考えるとき、「年収」や「勤務時間」ばかりに目が行きがちですが、実は福利厚生の充実度が長く働ける職場かどうかを左右する大きなカギになることをご存じですか？
本記事では、薬剤師が転職時に必ずチェックしておきたい福利厚生TOP5を、現役薬剤師の視点も交えてわかりやすく解説します。
求人票では見逃しやすいポイントや、制度があっても“使いづらい”職場の見分け方も紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてください。
【そもそも】福利厚生が重要視される理由とは？
転職で年収が上がったのに「働きづらくなった」「子育てと両立できない」という声は少なくありません。
これは、福利厚生の中身が薄かったり、実態として利用できない制度だったことが原因になっているケースが多いです。
福利厚生は、給与に現れない「働きやすさ」「安心して働き続けられる環境」を整えるために非常に重要です。
たとえば、
- 育休復帰率の高さ
- 有給取得率の実態
- 住宅手当や社宅制度の有無
などは、実際の生活に大きな影響を与えます。
【薬剤師が転職時に見るべき】福利厚生TOP5
ここからは、薬剤師が職場選びで特に重視すべき福利厚生を5つ厳選して紹介します。
実際に「この制度があったから今の職場を選んだ」という声が多い項目ばかりです。
第1位：育児・介護休暇制度（＋復帰支援）
薬剤師の約7割が女性であり、出産・育児のタイミングで職場を離れるケースも多いです。
そこで重要なのが育休・介護休暇制度と復帰後のサポート体制。
チェックすべきポイント：
- 法定以上の育休取得期間（1年以上の延長制度があるか）
- 復帰後の時短勤務やフレックス制度の有無
- 育休取得率・復職率（求人サイトで確認できることも）
また、男性薬剤師でも育児参加がしやすい制度かを確認することも、今後の働き方を考える上で重要です。
産休、育休を取ったあとも復帰しやすい環境かどうかが大事です。
第2位：住宅手当・社宅制度
家賃補助や社宅の有無は、特に一人暮らしの薬剤師や地方からの転職者にとって大きなメリット。
実際の転職者の声：
「時給は高くなかったけれど、社宅が月1万円で済んだので、実質手取りは大幅アップでした」（30代／調剤薬局）
チェックポイント：
- 上限額や支給条件（通勤距離や家族構成で異なる場合あり）
- 地方薬局では社宅完備が多いため、地方勤務希望者は必見
- 社宅が勤務地から近いか（通勤負担も要確認）
第3位：認定薬剤師支援・研修制度
薬剤師としてのキャリアアップを考えるなら、研修費用の補助やeラーニング環境の整備など、スキルアップ支援の充実度も重要。
特に以下のような制度があるかを確認しましょう：
- 認定薬剤師取得にかかる費用補助（e-ラーニング含む）
- 外部セミナー・学会参加の交通費・参加費支給
- 社内研修の頻度と質
薬局や病院によっては「名ばかりの制度」で実質的な支援が受けられないケースもあるので、実際の活用事例や頻度も面接時に聞くのがおすすめです。
どのくらいの方が認定薬剤師を取得しているのか、e-ラーニングの活用の実施の有無を確認しましよう。
第4位：有給休暇の取得率・取得しやすさ
制度として有給休暇があっても、「忙しくて取れない」「取得すると白い目で見られる」という職場もまだまだあります。
チェックポイント：
- 平均有給取得日数（できれば10日以上が理想）
- シフト制の場合、前もって希望休が取りやすいか
- 有休取得の申請方法（上長への口頭のみなど、心理的ハードルが高くないか）
「希望休が取れる環境かどうか」も長く働ける職場かの見極め材料です。
第5位：健康診断・メンタルヘルスケア
見落としがちですが、薬剤師の業務は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、健康面のサポート制度も要チェック。
あると安心な制度：
- 年1回以上の健康診断（人間ドック補助があると◎）
- 産業医・カウンセラーによるメンタルケア相談窓口
- 長時間労働を防ぐ36協定・残業管理体制
特にメンタルケア体制が整っている職場は離職率が低い傾向にあります。
福利厚生の「使いやすさ」も重要！
福利厚生は「あるかどうか」だけでなく、「実際に活用されているか」がもっとも重要です。
よくある落とし穴：
- 制度はあるが、申請が難しくて使いづらい
- 上司によって取得可否が左右される
- 制度の存在すら周知されていない
転職前の面接や職場見学時には、以下のような質問をしてみましょう。
「育休や有休は実際にどれくらい取得されていますか？」
「認定薬剤師支援は、具体的にどのようなサポートがありますか？」
まとめ｜福利厚生を軽視した転職は後悔のもと
薬剤師が転職で後悔しないためには、給与や勤務時間と同じくらい福利厚生の“中身”と“使いやすさ”を確認することが大切です。
薬剤師がチェックすべき福利厚生TOP5
- 育児・介護休暇と復帰支援
- 住宅手当・社宅制度
- 認定薬剤師支援・研修制度
- 有給休暇の取得率・取りやすさ
- 健康診断・メンタルヘルス対策
転職先の福利厚生が充実していれば、将来のライフイベントにも柔軟に対応できます。
求人票や面接時に制度の実態まで深掘りし、自分に合った職場を選びましょう。
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