薬剤師としての働き方には「正社員」「パート」「派遣」などさまざまな選択肢があります。
その中でも近年注目を集めているのが派遣薬剤師という働き方。

派遣って不安定じゃないの?
収入は高いって聞くけど、福利厚生はどうなの?
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は派遣薬剤師の働き方の特徴・収入面・福利厚生を、正社員やパートと比較しながら徹底解説していきます。
派遣薬剤師とは?
派遣薬剤師とは、派遣会社に登録し、病院や調剤薬局、ドラッグストアなどに一定期間派遣されて働く薬剤師のことを指します。
正社員のように勤務先と直接雇用契約を結ぶのではなく、雇用契約は派遣会社と結びます。
つまり、勤務先=派遣先/雇用主=派遣会社という仕組みです。
派遣の基本ルール
- 派遣期間は最長3年(同一組織単位での上限)
- 勤務時間や勤務曜日は派遣先との契約内容で決まる
- 給与の支払いは派遣会社から受け取る
そのため、安定性よりも「柔軟な働き方」や「高時給」を重視したい人に向いているスタイルといえます。
派遣薬剤師の働き方の特徴
1. 勤務地・勤務時間を選びやすい
派遣薬剤師の大きなメリットは、自分のライフスタイルに合わせて働けることです。
「週3日勤務」「フルタイムだけど残業なし」「土日祝休み」など、条件を細かく指定できる求人が多いため、子育て中のママ薬剤師や、Wワークを希望する人にも人気があります。
2. 人間関係のしがらみが少ない
派遣は基本的に期間限定の勤務のため、正社員のように深く人間関係を築く必要はありません。
「職場の人間関係に疲れた」「転職を繰り返すのは不安」という方にとっても、派遣は精神的に負担が少ない働き方です。
3. スキルアップの機会も
派遣先は調剤薬局・ドラッグストア・病院と幅広く、異なる環境を経験できるため、短期間でさまざまなスキルを身につけられるのもポイント。
派遣薬剤師の収入事情
派遣薬剤師の最大の魅力は「時給の高さ」です。
一般的な時給相場
- 都市部(東京・大阪など):2,800〜3,500円
- 地方(人手不足エリア):3,500〜4,500円以上も可能
例えば時給3,500円で週5日・1日8時間働いた場合、
月収は約56万円、年収ベースで670万円程度になります。
同じフルタイム勤務でも、正社員薬剤師の平均年収(約500〜550万円)より高いケースも珍しくありません。
収入の安定性は?
ただし、派遣は契約期間が終了すると収入が途切れる可能性もあります。
「次の派遣先がすぐ決まるかどうか」は地域や時期によって差が出るため、派遣会社のサポート力が重要になります。
派遣薬剤師の福利厚生は?
ここが気になる方も多いポイント。
正社員に比べて劣るイメージがあるかもしれませんが、最近は改善されてきています。
社会保険・有給休暇
- 一定の勤務時間・日数を満たせば、社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)に加入可能。
- 有給休暇も法律に基づき付与される。
交通費・住宅補助
- 派遣会社によっては交通費全額支給や住宅手当が出る場合も。
- 特に地方派遣では、社宅や宿泊費を負担してくれる求人もあり、出稼ぎ感覚で働けるケースもあります。
研修制度
大手の派遣会社では、eラーニングや集合研修など、薬剤師向け研修制度が整っているところも。
「派遣=キャリアに不利」というイメージは薄れつつあります。
派遣薬剤師のデメリット
もちろんメリットばかりではありません。
- 契約が終了すると次が決まるまで無収入
- 昇進・昇給は基本的にない
- ボーナスや退職金はなし
- 同じ職場で長く働き続けるのは難しい
「安定性」を重視する人には不向きですが、自由度や収入を重視する人には魅力的です。

実際私の友人も結婚前に派遣をしており
海外旅行にたくさん行きプライベートも楽しんでました!
少しうらやましかったです笑
正社員・パートと徹底比較
働き方 | 年収・時給 | 安定性 | 福利厚生 | 働きやすさ |
---|---|---|---|---|
正社員 | 年収500〜600万円 | ◎ 安定 | ◎ 充実 | △(残業や異動あり) |
パート | 時給2,000〜2,500円 | ○ 長期的に可 | △(条件による) | ◎(時短勤務など柔軟) |
派遣 | 時給3,000〜4,000円以上 | △ 契約更新次第 | ○ 加入可だが会社による | ◎ 条件を選びやすい |
派遣薬剤師に向いている人は?
- 高時給で効率よく稼ぎたい
- 子育てや家庭と両立したい
- 人間関係のストレスを減らしたい
- さまざまな職場を経験してスキルを広げたい
逆に、
- 安定した職場で長く働きたい
- ボーナスや退職金が欲しい
という方には正社員の方が向いています。
まとめ
派遣薬剤師は「収入の高さ」「働き方の柔軟性」という大きな魅力がある一方で、「契約期間の不安定さ」「福利厚生の差」といったデメリットもあります。
ただ、最近は派遣会社によるサポートも手厚くなっており、社会保険や研修制度も整備されています。
ライフステージやキャリアプランに合わせて、正社員・パート・派遣を上手に使い分けることが大切です。
派遣薬剤師は決して「一時しのぎの働き方」ではなく、今の時代に合った新しい働き方の選択肢といえるでしょう。
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