一度は調剤薬局に転職したものの

やっぱり病院薬剤師に戻りたい・・・
と感じている方は意外と多いです。
調剤薬局では残業が少なくワークライフバランスを保ちやすい一方、
「チーム医療に携わりたい」「専門性を高めたい」という思いが強くなり、再び病院勤務を目指す薬剤師も少なくありません。
しかし、実際に調剤薬局から病院へ戻るのは簡単ではなく、転職のコツを知らないと失敗してしまうリスクもあります。
この記事では、調剤薬局から病院薬剤師に戻る際に注意すべきポイントと、失敗しないための方法を詳しく解説していきます。
調剤薬局から病院に戻りたい理由とは?
実際に「病院薬剤師に戻りたい」と考える薬剤師の声には、以下のような理由が多く見られます。
- 臨床に携わりたい:入院患者の治療に直接関われる
- チーム医療に参加したい:医師・看護師との連携を通じて専門性を磨ける
- スキルアップしたい:抗がん剤、感染症、緩和ケアなど幅広い知識が必要
- やりがいを感じたい:患者さんの回復や治療経過に深く関わることができる
一方で、調剤薬局は「定型業務が多く物足りない」と感じる人もおり、そのギャップが転職理由につながることも少なくありません。
病院薬剤師に戻るメリットとデメリット
メリット
- 臨床経験を積み直せる
- チーム医療の一員として活躍できる
- 専門薬剤師・認定薬剤師の資格取得につながる
- 大学病院や総合病院なら最新医療に触れられる
デメリット
- 給与は調剤薬局より低い傾向
- 夜勤や当直がある場合も
- 忙しく残業が増える可能性
- 求人が少なく、競争率が高い
「収入」より「やりがい」や「専門性」を重視する人に向いている働き方といえます。

子育てしながら、病院薬剤師はなかなか難しいですね・・・
調剤薬局から病院へ戻るときの壁
- ブランクによるスキル不足
- 入院患者管理や注射調剤など、病院特有の業務から離れていると不安を感じることも。
- 年齢のハードル
- 若手はポテンシャル採用されやすいですが、30代後半以降は即戦力が求められる傾向があります。
- 求人の少なさ
- 病院は欠員補充が中心のため、希望の条件に合う求人が出にくいのが実情です。

私は育休明けの復帰の際、転職しました。
その際に病院のパート求人を紹介会社さんに紹介していただきました。
病院は人気ですぐに求人が埋まってしまうので要注意です!
失敗しない転職のステップ
ステップ1:自己分析をする
「なぜ病院に戻りたいのか」を明確にしましょう。
- 専門性を高めたいのか
- チーム医療に携わりたいのか
- 将来的に資格取得を目指すのか
動機が明確であれば、履歴書や面接でも説得力が増します。
ステップ2:これまでの経験を言い換える
調剤薬局の経験も病院で活かせます。
- 服薬指導 → 外来患者対応スキル
- 在宅医療 → チーム医療経験
- 薬歴管理 → データ管理スキル
「病院経験はブランクがあるが、調剤薬局で培ったスキルを臨床現場に活かしたい」と伝えるのが効果的です。
ステップ3:情報収集を徹底する
- 病院の規模(大学病院・総合病院・中小病院)
- 診療科の特徴
- 勤務体制(夜勤・当直の有無)
条件を絞りすぎると求人が見つかりにくいため、柔軟に検討するのが成功のコツです。
ステップ4:転職エージェントを活用する
病院求人は非公開のケースも多いため、薬剤師専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
履歴書の添削や面接対策も受けられるため、ブランクがある方でも安心です。
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ステップ5:入職前に勉強を始める
- 医薬品情報(抗がん剤、感染症治療薬など)
- ガイドラインの確認
- 医療安全・感染対策
事前に知識を整理しておくと、入職後のギャップを減らせます。
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病院薬剤師の年収事情
- 大学病院・大規模病院:400〜500万円前後
- 中小規模病院:350〜450万円前後
調剤薬局(450〜550万円)と比べると低めですが、資格取得やキャリア形成の面では大きなメリットがあります。
病院に戻るべき?判断のポイント
- 専門性を高めたい → 病院がおすすめ
- 収入を重視したい → 調剤薬局の方が有利
- ワークライフバランス重視 → 派遣やパートも検討
「やりがいを取るか、収入を取るか」ここを自分の価値観に合わせて判断することが大切です。
まとめ
調剤薬局から病院薬剤師に戻るのは簡単ではありませんが、動機を明確にし、経験をアピールできれば転職成功は十分可能です。
- ブランクを補うための事前準備
- 調剤薬局の経験を病院向けに言い換える
- 求人情報を幅広く集める
これらを意識すれば、転職の失敗を防ぐことができます。
「病院薬剤師に戻りたい」という気持ちを大切にし、ぜひキャリアの再スタートを切ってください。
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