
転職活動、なかなか書類が通らない
自分のアピールポイントが分からない・・・
薬剤師の転職では、履歴書・職務経歴書の完成度が合否を左右するといっても過言ではありません。
とくに中途採用では、これまでの経験や志望動機に“納得感”がないと、面接に進む前に不採用となってしまうことも。
この記事では、薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方を例文つきで解説し、採用担当者に響くポイントを紹介します。
薬剤師の履歴書|まず基本の“型”を押さえる
履歴書はあなたの「基本情報+人柄」を伝える書類。形式にミスがあると、それだけで評価が下がることもあるため注意が必要です。
主な記載項目
- 日付(提出日または作成日)
- 氏名・連絡先
- 学歴・職歴
- 資格・免許
- 志望動機
- 自己PR(自由記述欄)
- 本人希望欄(勤務形態、勤務地など)
書き方のポイント
- 手書き or PC作成どちらでもOK(最近はPC作成が一般的)
- 写真は清潔感あるスーツ姿で(できれば撮影スタジオ推奨)
- 学歴・職歴は古い順(中学は不要、高校からでOK)

写真は半年以内くらいのものを使用しましょう。
志望動機は“転職理由とつながるストーリー”を
志望動機欄は採用担当者が最も注目する部分のひとつ。
ありがちな失敗は、「御社の理念に共感しました」「調剤業務を通じて社会に貢献したいです」など、誰にでも当てはまる一般論で終わってしまうこと。
志望動機の構成3ステップ
- なぜ転職しようと思ったか(前職の課題や方向性)
- そのうえでなぜこの職場なのか(業務内容や理念とのマッチ)
- 入職後どう貢献できるか(自分の強み)
志望動機例(調剤薬局 → 在宅中心の薬局)
前職では調剤薬局に勤務しておりましたが、より患者様一人ひとりと深く関われる在宅医療に携わりたいと考えるようになりました。御社では在宅業務に力を入れており、チーム医療の一員として成長できる環境に魅力を感じ、志望いたしました。これまでの調剤経験に加え、在宅医療に必要なコミュニケーション力を磨き、貢献してまいりたいと考えています。
3. 職務経歴書の役割とは?
職務経歴書は、あなたの実務スキル・経験をアピールする書類です。
履歴書は“フォーマット”、職務経歴書は“自由表現”と考えるとよいでしょう。
書き方の基本フォーマット(薬剤師向け)
- 【職務概要】→どんな職場で何をしてきたか要約
- 【勤務先ごとの詳細】
- 勤務期間
- 勤務形態(正社員・派遣など)
- 処方箋枚数・科目・在籍人数
- 主な業務内容(調剤、服薬指導、在宅、監査、OTC対応など)
- 【保有資格・スキル】
- 薬剤師免許、認定薬剤師、研修認定薬剤師など
- 【自己PR】→経験やスキルをどう活かせるか
職務経歴書の実例(調剤薬局勤務)
職務概要
調剤薬局にて約5年間勤務。
外来処方、服薬指導、薬歴管理、在宅訪問(同行含む)を経験。
勤務先:○○薬局(株式会社〇〇)
勤務期間:2019年4月~2024年3月
勤務形態:正社員
処方箋枚数:約120枚/日
科目:内科・整形外科・皮膚科
在籍薬剤師:常勤2名、非常勤2名
主な業務内容
- 処方箋監査・調剤・服薬指導
- 電子薬歴入力・トレーシングレポートの作成
- 居宅患者訪問(週1回、看護師との同行)
- OTC医薬品の案内・販売
保有資格・スキル
- 薬剤師免許
- 日本薬剤師研修センター認定薬剤師(取得済)
- 電子薬歴システム:メディコム使用経験あり
採用担当者に響く“自己PR”の書き方
自己PRでは、「○○ができます」とスキルを述べるだけでなく、具体的なエピソードを添えると印象がアップします。
例)在宅経験をアピールしたい場合
在宅訪問では、ご家族や看護師・ケアマネジャーなど多職種と連携を取りながら、患者様の服薬状況に合わせた対応を意識してきました。患者様から「話しやすくて安心できる」と言っていただけた経験が、自分のモチベーションにもつながっています。

最近では在宅に力を入れている薬局も多数あり、在宅経験がなくても在宅に前向きに取り組みたいというアピールが大事です!
書類選考に通過しやすくするテクニック
1:職歴は簡潔に、でも詳細は省きすぎない
見出し+箇条書きで読みやすく整理し、「一目で分かるレイアウト」が理想。
ごちゃごちゃした文章は敬遠されがち。
2:職務内容に“数字”を入れる
「処方箋○○枚/日」「○○科を中心に対応」「在宅患者数○名」など、数字があると説得力がUPします。
3:志望先に合わせてカスタマイズする
職場ごとに求める人物像が異なるため、職務経歴書・志望動機は1つずつ書き換えるのが理想です。

在宅に力を入れている薬局、OTC販売や調剤を中心にしている薬局など、その会社の傾向に合わせて志望理由やアピールポイントを変えて書きましょう
よくあるNGパターンとその対策
NG例 | 改善策 |
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志望動機が曖昧 | 「なぜその職場か」を具体的に |
自己PRが抽象的 | 実績・エピソードを含める |
職歴が羅列のみ | 業務内容・成果を明記 |
写真がラフな印象 | 清潔感ある写真に変更 |
誤字・脱字がある | 添削・見直しを忘れずに |
まとめ|履歴書・職務経歴書は“伝える力”が鍵
薬剤師の転職では、どんなに優れたスキルがあっても、履歴書や職務経歴書でそれを伝えられなければ書類選考は通過できません。
あなたの経験や人柄を最大限に活かすには、「読み手が知りたい情報を、伝わる形で書く」ことが何より大切です。
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